本やマンガの言の葉

色んな本やマンガなどの言葉を書いていきます。

『バガボンド』の言の葉

 

こんにちは。

 

今日は、

マンガ『バガボンド』の言葉を

紹介します。

 

バガボンド』は

井上雄彦さんのマンガです。

 

他のマンガでゆうと

スラムダンク』や『リアル』などを

描かれています。

 

バガボンド』は

宮本武蔵が主人公のマンガで

 

元々は新免武蔵(たけぞう)という名の

青年が宮本武蔵として

様々な人と出会い成長していく

物語です。

(かなり略してます。)

 

その物語にでてくる

お杉婆さんが死の直前に

自らの息子の又八に送った言葉です。

 

 

 

「この世には強い人なんておらん。

 

    強くあろうとする人。

 

    おるのはそれだけじゃ。」

 

自分の弱さを隠し、

嘘で偽り、周りを騙して

弱さから逃げて、逃げて

きた又八に言います。

 

そして、又八は自分の嘘にまみれてきた

人生を終わらせようと

 

意識朦朧とするお杉婆さんを背負い、

共に滝へ落ち

もう終わらせようと言います。

 

 

しかし、その1歩も踏み出せない

自分が悔しく、

 

弱い、弱い、弱い、、

自分は弱いと

何度も何度も涙を流し

言い続けます。

 

それをきいたお杉婆さんが

 

「よう言うた又八。

 

  弱い者は己を弱いとは言わん。

  おぬしはもう弱い者じゃない。

 

 強くあろうとする者、

 

 もう1歩目を踏み出したよ。」

 

 

もう目を開けることもできないのに

最期の最期まで又八に

愛をもって伝えていきます。

 

 

「ただ真っ直ぐに

   一本の道を進むのは美しい。

 

   じゃが普通はそうもいかぬもの 

   迷い、間違い、回り道もする。

 

  それでええ。


  振り返って御覧。

 

 あっちにぶつかり、こっちにぶつかり

 迷いに迷ったそなたの道は

 きっと誰よりも広がっとる 。

 

 道が広がった分、

 おぬしは誰よりも人に優しくできる。

 

わしも、武蔵も

なれなかった人間になれる。」

 

武蔵のように強くなれないことは

お杉婆さんも分かっていた。

 

でも、武蔵とは全く違う道を歩んだ

又八だからこそ、

 

武蔵や他の人とは違った強さをもち

弱さを知っているからこそ

他の人の弱さも分かってあげられる。

 

中々に作中では憎たらしいキャラ

だったお杉婆さんが

一気に大好きになった言葉。

 

 

初めから強い人はいない。

常に強くあろうとしている人がいる。

 

失敗しない人なんていない。

 

弱くてもいい。

その弱さを認めてあげること。

 

そして自分だけでなく、

周りの人の弱さまでも認めて、

 

愛せるような人に

なれたらなと思えた言葉です。

 

 

 

読んで頂き、

ありがとうございました。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ